上野の国立博物館にて開催されている『阿修羅展』へ行った。
以前から行こう行こうと思っていたのだが、インフルエンザが心配でなかなか行けなかったのでここは意を決して。
噂通り凄い人。平日だというのに建物に入るのに90分待ちって何?ここはディズニーランドか!?
一体『阿修羅像』にどんな魅力があるのか?不思議でならなかった。
中には、あ、こいつ2度目じゃないか?というような熱心な人もいて
ますます『阿修羅像』の魅力とやらが気になった。
(私が行きたいと思った動機はある意味好気心。あと興福寺に行った時に見なかったから)
外が外なら中も中。人でごった返している。
本来仏像なんてものは静かな所でじっくり見るものなのではないか?
そこはもう戦場の様なものだった。押し合いへし合い…、ほんの少し隙間があれば体をねじ込み…
自分が何を見ているのかよく分からなかった。
そしてお目当ての『阿修羅像』へ…
そこはまるで地獄絵図。
真ん中に神々しくそびえる『阿修羅像』の周りに人がまるで助けを求めるかのように蠢きあっている。
私は人の流れに飲まれながら、『阿修羅像』の周りを一周し、終了。
一緒に行った相方と、とりあえず阿修羅の顔3つは見れたね、なんて言ってる始末。
『阿修羅像』の魅力なんてものは全く分からなかった。
『阿修羅展』は入場者が80万人に達したらしい。(その中に私も含まれるが)
阿修羅のフィギュアは完売。アシュラーと呼ばれる人達の出現。
阿修羅ファン倶楽部なるものもあるらしい。
信仰心の薄い日本人が、何故にこんなに阿修羅に魅入られるのか?未だに分からない。
もう信仰とかいうより、『阿修羅像』を芸能人か何かと勘違いしてるんじゃないかな…。
自分もそうだが日本人ってよく分からない。
最後に、『阿修羅展』入場料1,500円は高いよ。
でもそのお金が興福寺を建てる為に使われるのなら
ま、いいか。
あひる