ただ何となく生きている。
今までそんな感じだった。
もちろんその何となくの中には、思い返せば楽しいことや辛いことが沢山あったと思う。
でも、多分その時は生きているということに対しそれ程特別な思いはなかったはずだ。
いきなりこんな重いというか訳が分からないテーマについて書き出したのは、今がそのくぎりの時だと思ったから。
単に私の独り言でもある。
3年前
母の病気が発覚し、私は人の命が無限じゃないことを突き付けられた。
命が無限じゃないなんて当たり前だけれど、何事もなく生活していた時は身近な人間の命が尽きるなんて想像だにできなかったから。
『みなさんに明日があるのは奇跡です』
確かこんな文章だったと思うが、余命一か月の花嫁でこんなセリフがある。
生きたいのに生きれない著者の想いを痛感させられる。
でも、大事な人ともっと一緒にいたいのにいられない
残される者側の辛さも相当なものだ。
その辛さは多分人生の中で最大だと思う。ほんとに。
当時の私は毎日わんわん泣いていた。未だに夜メソメソして次の日目を腫らすことはあるけど。
本当に辛いのは母で私が泣いたところでどう仕様もないのは分かってるんだけど、とにかく辛くて悲しくてそれこそどう仕様もないのだ。
でも、どんなことをしても生きてやるという母の姿は強烈で泣いてちゃいけないって思った。
歯をくいしばって生きているという強さに。
治療は本当に本当に辛いはず。それを乗り越えてでも生きるんだという執念に
あるとき、生きれる自分はこんなんでいいの!?って頭をガツンと殴られた気がしたんだ。
泣いていられない。
私自身与えられた一生をもっともっと有意義に使わなければ!
そして残された母との一日一日を後悔のないように過ごさなければ!
と。
明日があるのは奇跡
考え方ひとつで人生はきっと素晴らしいものになる。
母に教えてもらった。